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3月26日、佐賀県文化財保護審議会から県教育委員会に答申があり、当財団所蔵の「鍋島直正肖像写真」6点が佐賀県重要文化財に指定されることとなりました(佐賀県広報への告示で正式に指定)。
6点ともアンブロタイプ(湿板写真)とよばれるもので、各ケースの蓋の貼紙には、安政6年(1859)11月、江戸・溜池の佐賀藩邸で御年46歳の直正公を佐賀藩士川崎道民が撮影した旨が記されています。
指定の理由としては、国内における写真術の実用化の様相や佐賀藩での受容などを知る上で数少ない黎明期の作例として位置づけられ、歴史学や写真学など様々な分野で知見が得られることが期待される点が挙げられます。これで当財団所蔵の佐賀県指定重要文化財は15件となりました。
直正公の肖像としてメディア等で目にすることも多く、一般によく知られたお写真ですが、この度の指定を機に改めてその資料性も含めた歴史的価値を再認識するとともに、今後も佐賀の地で大切に受け継いでいきたいと思います。
なお本資料は、令和2年5月25日から徴古館で開催する「佐賀県唯一の国宝と鍋島家の名宝」展に出品予定です。
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今月、佐賀城下の各所に歴史案内サインが続々と新設されています。これは徴古館を核とする「さが城下まちづくり実行委員会」が佐賀市から委託を受け、主に徴古館の収蔵資料を読み解いた成果をもとに、佐賀市と共に1年間かけて設置箇所、文章や図面の検討を進めてきたものです。 |
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ひなまつり期間中、徴古館前では、男雛・女雛に見立てた大きな生花飾りが皆さまをお出迎えしています。この日、3月3日も朝から佐賀花商組合さんにお花の入れ替えをしていただき、桃をはじめとする花たちが色とりどりにお節句を演出しています。 |
ひなまつり期間中(2月11日~3月31日)は、1階展示室の観覧に加え、土・日・祝日限定で徴古館2階にもお上がり頂けます。2階では市民の方々からご寄贈頂いた雛飾りや、佐賀藩と雛道具の解説パネルをご覧いただけるほか、お抹茶席やお箏の音色、茶花の展示など、和の文化に親しむ各種イベントを開催しています。 《ご協力》 |
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佐賀城下に春の訪れを告げる「佐賀城下ひなまつり」が今年も始まり、徴古館で開会式が行われました。町並みや趣のある建物など城下の風情とともに雛飾りを楽しんで頂くこの催しは、今年で第20回の節目を迎えました。 |
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鍋島家から寄附を受けた資料群の中に、10代佐賀藩主鍋島直正公が長女貢姫(みつひめ)に宛てた書簡191通が伝わっています。平成17より解読に着手し、この度その成果をまとめた書簡集の刊行が叶い、2月6日に記者発表を行いました。 |
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当財団が所蔵する合貝(あわせがい)の調査が、近世絵画に造詣の深い河田昌之氏(久保惣記念美術館 館長)により行われました。合貝は蛤の内側に花鳥や物語を描き、貝合わせで用いられるものです。調査の結果、小ぶりの貝を用いた本来の360個は江戸後期、22個だけ伝わる大ぶりの貝を用いたものは江戸前期に遡るとみられることなどが分かりました。これまでも徴古館で数個は展示してきましたが、これで全体像が把握され、さらなる活用にもつながりそうです。 |
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新春恒例の香道体験会を第1~4部の4回開催し、94名の方にご参加いただきました。志野流香道九州松隠会 椛島 禅徹先生のご指導、佐賀香遊会の方々のお点前のもと、今回は令和最初の正月にあわせて「慶賀香」(替慶賀香)というおめでたい組香を行いました。3種類の微かな香りを聞き分けるのは難しかったようですが、「優雅なひとときを過ごせた」とのお声を頂きました。また、宗徧流 飯笹社中によるお呈茶のほか、ひと足早い雛祭り展の観覧もあり、和の文化に親しむ一日となりました。 |
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この度、徴古館藤口悦子副館長が第47回佐賀県芸術文化賞を受賞し、上峰町民センターで授賞式が執り行われました。永年にわたる鍋島家伝来資料の保存・整理・研究を通して、佐賀の輝きを広く県民に広げる地道な活動を継続して行い、県内外への佐賀の歴史の発信への貢献が称えられたものです。授賞式に続いて行われた文化フォーラムでは「県外出身者から見た佐賀の文化」にパネラーとして富田学芸員が登壇しました。 |
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県立佐賀工業高校から、建築科3年生が製作したスロープを寄贈して頂きました。昭和2年開館の徴古館入口には様々な段差があり、既存のスロープは経年のため老朽化。同校では授業の一環で「依頼製作」に取り組まれており、今回徴古館入口の段差の高さやカーブに合わせて約2ヶ月をかけ仕上げて頂きました。合板で強度性を増し、表面には防腐剤を塗布した上ですべり止めのゴムで覆い、安全で強く、長く使えるものです。ありがとうございました。 |
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10月の「東めぐり」に続き「西めぐり」を開催。午前中は久野哲矢氏(佐賀県文化課)やさが城下まちづくり実行委員会による講座で、朝鮮出兵時の鍋島軍や是琢和尚(泰長院)らの動向のほか、佐賀城内をはじめ今回の探訪先について学びました。午後は、泰長院や先日保存修理工事が終了した朱塗りの楼門(重文)などがある與賀神社のほか6ヵ所を探訪。後半はあいにくの雨となりましたが、約5kmの行程を95名の方にご参加頂き、現地を訪ねて郷土史に触れる充実の1日となりました。 |
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鍋島紀久子様(13代直泰夫人)の婚礼調度のピアノ「プレイエル」の音色を楽しむ小音楽会を開催しました。今回の演奏者は大坪健人さん(佐賀市)。ドイツ留学から帰国したばかりの新進気鋭のピアニストです。午前・午後の部をあわせて120名の皆様に、ショパンやシューマン、ブラームスなどの名曲をお楽しみいただきました。躍動感あふれる演奏と、各演奏前には作曲者や曲の背景説明もあり、「感情移入して聴けた」との声を多数いただきました。 |
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土佐派・住吉派ならびに近世やまと絵に関する研究のため、和泉市久保惣記念美術館の河田館長をはじめ専門家による当財団所蔵資料の調査が行われました。対象となったのは、土佐光芳筆「源氏図」をはじめ、土佐派・住吉派の作と伝わる掛軸や屏風、袋戸などの作品10点です。 これらの中には展覧会未出品資料も含まれます。当館にとっても、専門家による知見を得られ、今後の研究や展示等での活用に向け、大きな前進となりました。 |
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2年ぶりの開催となった佐賀城下探訪会。今年度は「龍造寺家と鍋島家」をテーマに2回開催。1回目にあたる今回は、例年とは趣向を変え、午前中は徴古館内で中村知裕氏(筑紫女学園中高教諭)や実行委員会メンバーによる講座を行い、龍造寺家と鍋島家の歴史を学びました。午後は、城下絵図などの資料を片手に両家ゆかりの史跡や寺院など佐賀城下の東側を探訪。98名の方々にご参加いただき、心地よい秋風の中での約5kmの行程となりました。 |
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当館所蔵の資料を活かした歴史まち歩き「佐賀城下探訪会」などに取り組むさが城下まちづくり実行委員会(事務局:徴古館)。本日の定例会では、10月20日に開催する探訪会に向け、行程の確認や配布資料の製本を行いました。今年度は龍造寺家と鍋島家のつながりをテーマに2度開催予定です。通算38回目となる今回は、午前中に座学のあと午後から松原神社や万部島など佐賀城下の東側をめぐります。好評の配布資料は、探訪会当日以外でも徴古館にて1冊500円で販売いたします。 |
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郷土佐賀に関する研究を支援する当会の研究助成事業の成果をまとめた研究報告書 第9号を刊行しました。この号では第17・18回(平成29・30年度)に助成を受けた7名による研究成果を掲載しています。当会事務所のほか、お電話やメールでもご注文を受け付けて頒布しています(価格 1,500円)。なお、過去に発行した報告書も、在庫のあるものは引き続き販売しています。 |
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県内企業の若手経営者を中心とする佐賀鍋島伝承遺産顕彰会の発会式が徴古館で行われました。松尾哲吾会長(松尾建設社長)が「地域性創造へのチャレンジ」と位置づけ、中尾清一郎代表世話人(佐賀新聞社社長)が「佐賀の文化の中核に鍋島家や佐賀藩がある。佐賀の今までとこれからに思いを致して欲しい」と呼びかけました。当財団をご支援頂く会として顕彰会の発会に感謝すると同時に、鍋島家伝来資料や研究成果の活用など、顕彰会との相互のキャッチボールを通じて地域文化の見直しと創造に寄与して参りたいと思います。 |
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郷土佐賀に関する研究を支援する当会研究助成の第18回報告会を開催。昨年度に助成を受けた4名による報告に対し、当財団理事の高島忠平と評議員の大園隆二郎より講評・助言がありました。歴史や文化交流、初期洋画など各分野の報告に、熱心な質問や意見が挙がり、ご参加いただいた62名の方からの拍手が響きました。今回の報告内容を含む研究報告書 第9号は、平成29年度分と合せて今年度に刊行予定です。研究報告者・報告内容はこちら |
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郷土佐賀の研究を奨励する当会の研究助成。本年度(第19回)の授与式を徴古館にて執り行いました。授与者・研究テーマは以下の通りです。 |
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