もえぎじごしょどきもんようこそで
江戸時代後期 萌黄縮緬地
1領 丈164.0cm 裄60.7cm
萌黄色の縮緬地に隙間なく染めや刺繍が施され、冬景色に四季の花々を表し、鶴が舞う。腰部より上には雪の積もった松や梅、波間に網代(あじろ)が見え隠れする遠景が広がる。一方、腰部より下には近景として、松葉の一本一本が見える松樹に藤や橘が垂れ、絢爛豪華な御所車も姿を見せる。豊かな彩りが全体を覆う総模様のこの小袖は、鍋島家の女性が身にまとった一枚。
本品は「幕末明治の鍋島家 ―大名から侯爵へ」展 第4期(平成30年11月6日~平成31年1月14日)にて公開しています。