いのししず
明治時代中期~大正時代 (左幅)細川宏子 筆 (右幅)一条悦子 筆
2幅対 (左幅)縦102.3cm 横40.1cm (右幅)縦102.4cm 横40.2cm
左幅は雪山を駈ける猪を描き、草木に積もる雪は薄墨で巧みに表す。右幅は、小さな紅白の花をつけた萩とすすきの中に悠然と座す猪を描く。
左右で落款(署名)が異なり、「宏子」と署名のある左幅は細川宏子(10代藩主鍋島直正の二女・宏姫)の作。宏子は明治元年(1868)に12代熊本藩主細川護久に嫁した。「悦子」とある右幅は宏子の娘・悦子(一条実輝に嫁ぐ)の作。細川家には、同家に仕えた絵師・森一鳳の猪図(永青文庫所蔵)が伝わるが、それにならい母娘二人で描いたのだろう。
本品は「伝来品でたどる鍋島家の歴史 ―佐賀藩主から侯爵へ」展 第3期(11月11日~12月27日)にて公開しています。
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