公益財団法人鍋島報效会 徴古館


2019年4月 裏菊紋付桜樹文七宝花瓶

2019年

裏菊紋付桜樹文七宝花瓶

うらぎくもんつきおうじゅもんしっぽうかびん
明治時代中期~大正時代(19世紀末~20世紀初)  七宝製
1対 口径4.1cm 高さ24.5cm

全体を覆う桜花の淡い色合いが黒地に映える。桜の枝間でルリビタキが遊び、木々の合間を雀が舞う。桜樹の根元には花菖蒲などが咲いており、余白を活かしつつ色彩と生命感にあふれた情景。
金属線を貼り付けて輪郭を作り、その中にガラス質の釉薬を差して焼成する「有線七宝」の技法を用い、花弁やつぼみ、樹皮や葉脈、小鳥の羽毛などを繊細に表す。
銘は無いが、並河靖之の作に類似する。
裏菊紋を用いた皇族ゆかりの品であり、鍋島家に伝来した。

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背面                      側面

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