「鍋島家の雛祭り」開催期 間中の土・日(3月28・29日を除く)は、徴古館2階でお箏の演奏とお抹茶の呈茶をお楽しみいただけます。最近はお箏を生で聴く機会が少なくなったため か大変好評で、「さくらさくら」や「うれしいひなまつり」などはお箏の音色に合わせ、お客様がご一緒に合唱される場面も。佐賀城の北濠を望む2階からの贅 沢な景観を眺めながら、お箏の演奏を耳にしながらゆったりとお茶をいただく、至福の一時をお楽しみ下さい。 |
佐賀の春の風物詩となりま した「佐賀城下ひなまつり」が2月21日(土)に開幕しました。今年は記念すべき第15回を数えます。今年もご覧いただける銀製雛道具や、雛祭り期間中と しては今回が初公開となる栄子さまの髪飾りに見られる超絶技巧には、息を飲まずにはいられません。徴古館では3月31日まで開催中ですので、皆さまのご来 館をお待ちしています。 ※土・日は館内が混雑する時間帯がございます。 |
新春の暖かな一日、志野流 香道松隠会椛島禅徹先生の解説と佐賀香遊会の皆様によるお点前で香道体験会を開催しました。今回は春と秋の代表的な風情として、「霞」(伽羅)と「露」 (真南蛮)を香名とし、それにまつわる名歌を題材にした「春秋香」を行いました。2種の試香のあと、2種2包の4包から2包を出香し、回答として和歌一首 を記すものです。午後の部は正解率が高く、ご褒美の記録の料紙は上席に贈られますので、残念な思いをされた方も多かったようです。雅な時を過ごされたあと は呈茶で寛がれ、開催中の「鍋島直正公御一家展」も見学していただきました。 |
10代藩主鍋島直正公の生誕200年にあわせ、ゆかりの地をめぐる探訪会の最終回は、長崎へのバス見学会を行い、長崎の方々も含め126名にご参加頂きました。午前は江越弘人さん・平幸治さんのご案内で御船手や菩提寺、深堀屋敷跡など深堀地区をめぐり、午後は織田武人さんのご案内で諫早家菩提寺の天祐寺をはじめ、眼鏡橋や慶巌寺、光江津等を探訪。長崎警備を核に佐賀城下とつながる二地区をくまなくめぐる充実した内容で今年度の探訪会は締めくくりとなりました。 |
10代藩主鍋島直正公の生誕200年にあわせ、ゆかりの地をめぐる計4回のうち第3回目にあたる探訪会を開催したところ122名にご参加頂きました。今回のテーマは「鍋島直正を支えた側近たち」。行政はじめ弘道館・製砲・艦隊・医学など、各分野で活躍した幕末の佐賀藩士28名の屋敷地跡を訪ねました。直正自身の足跡を中心に辿った第1・2回に続き、今回は周辺の人物の足跡を辿ることで、幕末の歴史が身近な旧城下町に点在していることを紹介する内容となりました。 |
雅楽を嗜んだ10代藩主鍋島直正公の生誕200年を 記念し、東京を拠点に活動をされている伶楽舎のみなさんによる演奏会を開催したところ、80名を超える方々にごお集りいただきました。直正公や宮内省式部 長をつとめた直大公所用の雅楽器を実際に用いた演奏のほか、直大公自作の楽譜の復元演奏、鍋島家伝来の国宝催馬楽譜や東遊歌神楽歌(重要文化財)にちなむ 演奏など、当館ならではの演奏会となりました。直正公銅像再建チャリティー茶会も同時開催し、文化に浸る秋のひと時となりました。 |
10代藩主鍋島直正公の生誕200年にあわせ、ゆかりの地をめぐる4回のうち第2回目にあたる探訪会「鍋島直正が訪ねた城下北郊」を開催したところ107名にご参加頂きました。秋晴れの中、まず参勤交代時に直正公も参拝した白山八幡宮、側近の屋敷地が並ぶ八幡小路を通り、前田達男氏(佐賀市世界遺産調査室)の解説により多布施反射炉跡・精煉方跡・築地反射炉跡・中折調練場跡など軍事・科学技術関係の史跡を中心に探訪。直正公が造営した別荘神野御茶屋を経て石井樋まで約10kmを巡りました。 |
今年度は鍋島直正公生誕 200年を記念して直正公ゆかりの地を4回に分けて巡ります。待望の第1回目は、城下を離れ、北方の川上・金立地区を112名の参加者と共に巡りました。 直正公爾来の鍋島家御墓所である春日御墓所から始まり、鮎簗を楽しまれた十可亭、側近永山十兵衛(二水)が眠り直正公も立ち寄られた永山家墓所、祈願寺の 実相院、與止日女神社を回り、玉林寺から金立地区へ。金立では古賀穀堂墓所、島義勇の墓がある来迎寺、調練を行った大野原を通って倉町鍋島家の菩提寺浄円 寺に。静謐な春日山の御墓所や十可亭跡地からの眺望は印象深かった人も多かった様子。大園隆二郎先生や、與止日女神社総代、浄円寺ご住職のお話なども伺 い、充実感溢れる会となりました。 |
平成13年の初開催以来、 20回の節目を迎えたプレイエル小音楽会。今回は、龍谷短期大学など佐賀市内を中心にピアノ講師をつとめる漆原尚子さん(佐賀市在住)にショパン・シュー ベルト・シューマンを演奏いただきました。ベルベッドと形容されるプレイエルの優雅で滑らかな音色。久し振りの晴天に恵まれ、約90名がお越しくださいま した。大ホールとは異なり身近で奏でられる演奏に、皆さましばし暑さを忘れて心穏やかに耳を傾けていました。 |
今年の佐賀城下探訪会は9月~12月に4回開催予定ですが、鍋島直正公の生誕200年を記念して直正公ゆかりの地を4コース巡る予定です。12月は貸切バスで長崎まで出かける予定で、スタッフが事前下 見に行ってきました。世界遺産候補の構成資産のひとつ「小菅造船所跡」や近くの「戸町番所跡」は大型バスの通行が困難でした。今回は、佐賀から足を延ばす 機会が少ない長崎警備の拠点地である深堀地区と、今年3月に「美術・歴史館」も開館した諫早をじっくり探訪する予定です。お楽しみに。 ※12月探訪会は 定員に達したため受付を終了しました。 |
佐賀県立九州陶磁文化館で はこの秋に特別企画展「白き黄金 ―有田伊万里武雄嬉野の磁器の美と技」(会期:10月4日~11月24日)が開催されます。これに先立ち、当会所蔵の陶磁器調査が行われました。伝来作品 の少ない含珠焼(武雄)の花瓶や明治10年頃の透彫鳥籠(伊万里)、深川製磁(有田)の大花瓶など、各々に「美と技」の見事な作品と評価いただきました。 |
郷土佐賀に関する研究を支 援する当会研究助成の第13回報告会が徴古館2階で開かれました。堤清行(当財団理事長)による挨拶のあと昨年度に助成を受けた5名による報告があり、各 研究者に対し当財団理事で徴古館館長の高島忠平より講評・助言がありました。これらの研究成果、平成27年秋刊行予定です。 研究報告者・報告内容はこちら |
郷土佐賀の研究を奨励するための公益財団法人鍋島報效会研究助成の本年度分が決定し、徴古館において認証式が執り行われました。今年度の研究助成授与者・研究テーマは、以下の通りです。 秋元茂陽「佐賀藩主鍋島家の墓制史の考察」/森谷美保(そごう美術館)「香蘭社に秘蔵された明治期のデザイン画― 温知図録と、1900年パリ万博へのデザイン画を中心に」/布施田哲也(地域医療振興協会・公立丹南病院)「鍋島直正公を診察した米国医師Boyerの診 察記録」/吉岡誠也(中央大学大学院)「幕末期の開港場長崎と佐賀藩―長崎警備・新政府への引き継ぎを中心に」榎本碧(九州大学大学院)/「現存する歴史 的土木構造物にみる筑後川河口の川港の歴史」 |