第20回展 鍋島家伝来 能装束展
平成14年10月21日(月) ~ 12月6日(金)
室町時代に集大成された能は、江戸時代には儀式に用いる式楽として大名家において嗜まれました。佐賀藩主鍋島家でも能楽は盛んで、歴代藩主の中では特に3代藩主・綱茂、7代藩主・重茂が熱心で、近代以降では12代当主・直映が宝生流を深く嗜まれました。本展では佐賀県立美術館で開催された特別展『佐賀鍋島藩の美術』にあわせ、厚板・縫箔・狩衣・舞衣といった華やかで重厚な能装束を中心に、鍋島家に伝来した能面・御道具帳等を初公開しました。
関連図書
出品目録
[能装束]
- 紅地蜀江文様厚板 1領 江戸後期 丈144.0 裄61.0 紅錦地(三枚綾)、裏は紫平絹地
- 白地観世水文様縫箔 1領 江戸後期 丈150.0 裄67.0 白繻子地(五枚繻子)、裏は紅絹
- 萌黄地露芝に円文様摺箔 1領 江戸後期 丈150.2 裄69.5 萌黄繻子地(五枚繻子)、裏は茶平絹地
- 胴箔地花車文様縫箔 1領 江戸後期 丈149.8 裄68.0 胴箔地(六枚繻子)、裏は紅絹(羽二重地)
- 紅地楓に忍草文様縫箔 1領 江戸後期 丈151.0 裄67.0 紅平絹地、裏は薄浅葱羽二重地
- 紅地松竹梅文様縫箔 1領 江戸後期 丈140.0 裄67.5 紅平絹地、裏は紅絹
- 浅葱地御簾に葵文様縫箔 1領 江戸後期 丈141.0 裄67.5 浅葱繻子地(五枚繻子)、裏は紅絹
- 縹地蜀江文様袷狩衣 1領 江戸後期 前丈150.0 裄100.0 縹地錦(三枚綾)、裏は紺平絹地
- 紺地遠山茗荷文様袷狩衣 1領 江戸後期 前丈147.5 裄101.0 紺地金襴(繻子地)、裏は縹平絹地
- 紺地網代に唐花文様単狩衣 1領 江戸後期 前丈160.0 裄100.0 紺地金紗
- 紺地切金文様袷法被 1領 江戸後期 丈112.9 裄99.5 紺地金襴(繻子地)、裏は花色平絹地
- 紅地龍の丸文様側次 1領 江戸後期 丈85.0 紅地金襴(七枚繻子)、裏は紫平絹地
[能面]
[面箱]
- 鉄線蒔絵能面箱 1合 堅31.4 横25.5高19.7
- 沢瀉に菖蒲蒔絵能面箱 1合 堅40.2 横30.3 高12.6
- 花杏葉紋散蒔絵能面箱 1合 堅31.6 横28.8 高11.7
[道具帳]
- 御能次面衣裳道具帳 1冊 江戸時代後期 堅26.6 横19
- 御能御面其外御道具 1冊 江戸時代後期 堅26 横18.5
- 御能御面其外帳 1冊 江戸時代後期 堅26.7 横19
- 御譲御面 1冊 江戸時代後期 堅27 横19