第86回展 伝来品でたどる鍋島家の歴史 ―佐賀藩主から侯爵へ（第1期）
第86回展 「伝来品でたどる鍋島家の歴史 ―佐賀藩主から侯爵へ」展（第1期）
特集「皇室と鍋島家」
令和元年5月20日(月) ～7月20日(土)
鍋島直茂公を藩祖、息子の勝茂公を初代藩主として佐賀藩が成立して以来、鍋島家は江戸時代の約260年間を通じて佐賀の地を治め続けました。やがて、10代直正公の幕末、11代直大公の時代に明治維新を迎え、侯爵を授かり、皇室の藩屏となりました。
本展は、鍋島家に伝わった様々な時代･分野の美術工芸品・歴史資料を通じて、安土桃山時代～昭和にかけた鍋島家の歴史をたどる通年での展示(第1～3期)のうち第1期にあたります。各期ごとに展示品を全て入れ替えるとともに、展示室内の一部には特集コーナーを設けました。
第1期では、令和元年(2019年)が天皇陛下の御即位、改元という節目の年であり、また、朝香宮家より鍋島家に降嫁された紀久子さまが平成元年に亡くなられて30年を迎える年にあたるため、これを機に、伝来の御遺物をはじめ皇室ゆかりの近代の品々を特集しました。
展示風景
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おもな出品資料
出品目録
※特記のないものはすべて公益財団法人鍋島報效会所蔵
- 1 鍋島夏雲内密手控 1冊 天保元年～文久2年
- 2 菊御紋入 磁器盃 鍋島直正所用(明治2年、朝廷より拝領) 1枚
- 3 南天に雀蒔絵印籠 鍋島直正所用(明治2年、朝廷より拝領) 1点
- 4 末広 鍋島直正所用(明治元年、朝廷より拝領) 1点
- 5 中啓 鍋島直正所用(明治3年、朝廷より拝領) 1点
- 6 中啓 鍋島直正所用(明治元年、朝廷より拝領) 1点
- 7 明治天皇行幸図 秀島英磨 筆 1幅 昭和10年(1935)
- 8 「惟敬惟誠」扁額 有栖川宮熾仁親王 筆 1面 明治26年(1893)
- 9 立皇太子御式壺切丸伝進之図 1面 明治22年(1889)印刷
- 10 色絵桜楓模様花瓶 昭和2年、昭和天皇より朝香宮允子妃 拝領 1点 大正時代～昭和時代前期
- 11 菊御紋付桜模様七宝花瓶 明治45年、明治天皇･皇后両陛下より朝香宮允子妃 拝領 安藤七宝店製 1点
- 12 唐金象眼獅子置物 大正元年、明治天皇御遺物として朝香宮允子妃 拝領 1点
- 13 菊御紋付化粧道具 大正元年、明治天皇御遺物として鍋島直大 拝領 1揃
- 14 桑製若松鶴蒔絵棚付箪笥 大正元年、明治天皇御遺物として朝香宮鳩彦王 拝領 1点
- 15 雌雄小禽入金色鳥籠 大正元年、明治天皇御遺物として朝香宮紀久子 拝領 1点
- 16 鼈甲製春蘭棚飾 大正3年、昭憲皇太后御遺物として朝香宮紀久子 拝領 1点
- 17 牙彫猿の桶作り置物 大正2年、昭憲皇太后より鍋島栄子 拝領 1点
- 18 夏蜜柑製菓子器 明治天皇より冨美宮(朝香宮允子妃)拝領 1点 明治19年(1886)
- 19 琵琶形香合棚飾 大正3年、昭憲皇太后の御遺物として鍋島栄子拝領 1点 明治34年(1901)
- 20 菊御紋付秋海棠模様七宝花瓶 大正5年、大正天皇より鍋島直大 拝領 服部七宝店製 1点
- 21 牙彫鹿背仙翁置物 大正2年、明治天皇の御遺物として鍋島栄子 拝領 1点
- 22 木彫南瓜棚飾 大正天皇の御遺物として朝香宮家に伝来 1点
- 23 禾目天目茶碗 鍋島勝茂所用 2点 中国･元～明時代
- 24 銀茶碗 2点 江戸時代
- 25 呉器茶碗 銘「嵯峨野」 鍋島勝茂所用 1点 李朝時代中期(16世紀)
- 26 飴釉茶入 1点 江戸時代前期～中期(16世紀後半～17世紀) 備前焼(瀬戸焼ヵ)
- 27 堆朱蓮鴨彫物有圓香盆 鍋島吉茂所用 1枚 中国･明時代(14世紀～15世紀初頭)
- 28 灰釉耳付鉢 1点 江戸時代前期(17世紀前半)
- 29 青磁牡丹唐草彫文三足鉢(石菖鉢) 鍋島勝茂所用 1点 中国･明時代(15世紀～16世紀) 龍泉窯
- 30 黒漆塗松ニ鹿青貝蒔絵硯箱 鍋島勝茂所用 1合 江戸時代前期(17世紀)
- 31 紫圓硯石 鍋島吉茂所用 1点
- 32 唐銅野牛水滴 鍋島勝茂所用 1点
- 33 紺青石鳥之様成文鎮 鍋島勝茂所用 1点
- 34 龍鳳餝墨 鍋島吉茂所用 1点
- 35 梨子地鳳凰唐草蒔絵文箱 1点 江戸時代中期(18世紀)
- 36 青磁三足筆洗 鍋島勝茂所用 1点
- 37 山水人物堆朱料紙箱 鍋島勝茂所用 1点 中国･明時代
- 38 豊臣秀吉朱印状 鍋島直茂･勝茂宛て 1通 慶長3年(1598)正月27日付
- 39 梨子地矢筈蒔絵鞍･鐙 1揃 文禄5年(1596) 蒔絵は江戸時代中期(18世紀)
- 40 獅子･鍾馗図 鍋島綱茂 筆 3幅対 江戸時代中期(17世紀後半～18世紀初頭)
- 41 実松文四郎宛て鍋島主膳(のち宗茂)書状 1通 宝永5年(1708)～正徳4年(1714)
- 42 観頤荘記 原本は元禄15年(1702) 鍋島綱茂 著 1冊 鍋081-47
- 43 雨中の伽 堤範房 筆 1冊 文化9年(1812)自序 鍋070-2
- 44 黒漆塗草花文蒔絵小鼓 1点 江戸時代前期
- 45 能面 熊坂 1面
- 46 能面 若紫女 1面
- 47 御能御面其外御道具 1冊 江戸時代後期 鍋072-2
- 48 胴箔地丸紋尽し縫箔 1領 江戸時代中期(18世紀前半)