なべしまなおまさししょ
一幅 鍋島直正 筆 文政5年(1822)~天保元年(1830)
絹本墨書 掛幅装 縦112.2㎝ 横33.0㎝
本作と二文字異なる直正11歳の時の自作の詩が漢詩集「超然閣稿」に収録されている。落款に世龍、落款印に「世子之印」とあり、作詩した11歳から藩主となる17歳までの時期に書したものとわかる。後年の自信に満ちた大胆な筆捌きにはまだ遠いが、線の肥痩によってリズムを出すなど、10歳代での練達ぶりをみることができる。
本品は10代藩主鍋島直正公生誕200年記念・第66回展「幕末佐賀 名君誕生」(平成26年5月19日~7月5日)に出品します。