2013年7月 生花 去風流 三世家元・花兮庵寒岸像

生花 去風流 三世家元・花兮庵寒岸像

江戸時代後期(19世紀) 十方庵 詠句
竪84.1㎝ 横35.0㎝  絹本着色 掛幅装  一幅

花鋏を手にして座す僧形の生花去風流・三世家元の花兮庵寒岸。画面上部には、佐賀城下・高木町裏小路の観照院(現・佐賀市高木町)住職で俳諧をよくした十方庵画山による詠句  ――徳の香も  普し華の  根〆から
三世・花兮庵寒岸(福山智英)は、佐賀・嘉瀬町妙福寺の住職で、のち与賀上郷上飯盛村(現・佐賀市本庄町)常照院の第十七世日軌上人となった人物。京都において二世家元・蘭皐舎子来の門弟となり、明和5年(1768)に皆伝を承け、家元三世を受け継いで帰佐し、去風流の生花を佐賀に広めた。各所で出会を行って大いに流布につとめ、上級武士を中心に数多くの門弟を育てた。皆伝を授与したものだけでも20名にのぼる。42年もの長きにわたり家元として携わり、文化6年(1809)に没。まさに去風流という「徳の香」を佐賀城下にあまねく広めた、佐賀去風流の「根〆」(根元を締め整える花材)たる存在といえよう。

展示案内

本品は、企画展「生花・去風流 -最後の家元・松旭堂露山」展(平成25年5月20日(月)~7月20日(土))に出品しています。