なべしまながこぞう
昭和5年(1930) 高木背水 筆 キャンバス 油彩 (額)縦154.5cm 横107.0cm (キャンバス)縦132.5cm 横84.3cm
11代鍋島直大夫人栄子(ながこ)の肖像画。額には鍋島家の家紋・杏葉紋や日本列島(右下)、イタリア半島(左下)が彫り込まれている。百武兼行が描いた特命全権公使鍋島直大の肖像画と対をなす。栄子像も百武の手になるものであったが、関東大震災で被災したといわれ、のち昭和5年に高木背水により模写されたのが本作である。
作者の高木背水は10代直正公の庶兄であり執政の鍋島茂真(しげまさ)を祖父にもつ。また、高木は東京・永田町鍋島邸の玄関番書生を勤め、邸内の一隅で画塾を開くなど鍋島家との関わりが深く、御一家の肖像画を数多く制作した。
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画布裏の年記と署名
本品は「幕末明治の鍋島家 ―大名から侯爵へ」展 第3期(平成30年8月25日~11月5日)にて公開しています。
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