2012年2月 鯛曳き御台人形

鯛曳き御台人形

たいひきおだいにんぎょう
明治45年(1912)/朝香宮鳩彦王第一王女 紀久子所用

 明治45年(1912)、朝香宮鳩彦王の第一王女紀久子様の初節句の折に、毛利安子(旧周防山口藩主・公爵毛利元徳夫人)より献上された大小1組の御台人形のうちの1つ。昭和6年に鍋島家へ降嫁された紀久子様が婚礼調度として持参された。
幅30㎝の桐製の台に取り付けられた身の丈15㎝の御所人形が鯛車を引く様子。人形は立枝菊を刺繍した赤縮緬地の腹掛けと羽織を身に着けており、口をへの字に結び仁王立ちするさまは力強い。外箱蓋裏には「漆器道具小間物類諸品調達 近江屋 中西喜助」の商標がある。
皇族の子女が初参内や初節句、初誕生日などの慶事の折々に天皇・皇后両陛下より賜る御台人形の木製台は通常幅2尺(約60㎝)ほどで、人形の身の丈は1尺(約30㎝)ほどであるが、公爵家より献上されたこの御台人形はその半分の大きさである。 

 

展示のご案内

本年は朝香宮紀久子様(13代鍋島直泰夫人)の初節句である明治45年(1912)から数えて100年目にあたることから、本作品を始め、同じく初節句のお祝いに祖父である明治天皇より拝領した御台人形など、天皇家より御下賜の御人形を「鍋島家の雛祭り」展(2012年2月18日(土)~3月31日(土))で特別に公開しました。