2020年5月 公私要録(古賀穀堂日記)

公私要録

こうしようろく
古賀穀堂 筆 文政3年(1820)5月~12月
紙本墨書 冊子装 
1冊 縦27.7cm 横19.0cm

佐賀藩士で儒者の古賀穀堂(1777~1836)は、侍講として10代佐賀藩主鍋島直正(幼名:貞丸)に直接、多大な影響を与えた人物として知られている。侍講となったのは文政3年(1820)4月。新暦で言えば、ちょうど200年前の5月~6月上旬にあたる。
「公私要録」は、文政3年5月から12月にいたる穀堂自筆の日記。公益財団法人鍋島報效会が所蔵する穀堂自筆の著作37件のひとつ。
5月の日記を紐解くと、3日には節句の幟をこの日に行うよう御前様(9代鍋島斉直正室/直正の実母)から指示があったこと(直正はこのとき7歳)、7日には藩校弘道館循誘堂(藩主臨学の御座所)の格式にならって穀堂が直正に進講したことなど、直正の動向に関する記事が多い。
本資料を含む穀堂著作37件中36件は活字化され、『佐賀県近世史料』第8編第4巻として平成25年に佐賀県立図書館より公刊された。そしてこの度、その続編(同叢書 第8編第5巻)として、残る1件と東京国立博物館所蔵の穀堂著作が活字化され公刊された。今月12日から販売・閲覧が開始される
(佐賀県立図書館/電話 0952-24-2900)



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