鍋島直茂公を藩祖、息子の勝茂公を初代藩主として佐賀藩が成立して以来、鍋島家は江戸時代の約260年間を通じて佐賀の地を治め続けました。やがて、10代直正公の幕末、11代直大公の時代に明治維新を迎え、侯爵を授かり、皇室の藩屏となりました。
本展は、鍋島家に伝わった様々な時代・分野の美術工芸品・歴史資料を通じて、安土桃山時代~昭和にかけた鍋島家の歴史をたどる通年での展示(第1~3期)のうち第1期にあたります。各期ごとに展示品を全て入れ替えるとともに、展示室内の一部には特集コーナーを設けました。
第1期では、令和元年(2019年)が天皇陛下の御即位、改元という節目の年であり、また、朝香宮家より鍋島家に降嫁された紀久子さまが平成元年に亡くなられて30年を迎える年にあたるため、これを機に、伝来の御遺物をはじめ皇室ゆかりの近代の品々を特集しました。
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