平成26年10月6日(月) ~ 12月6日(土)
貢姫(みつひめ)は天保10年(1839)に佐賀城で誕生。10代藩主鍋島直正にとって藩主就任10年目の待望の第一子でした。7歳の時には正室による養育のため江戸に赴かせ、やがて父と娘の文通が始まります。嘉永7年(1854)以降の13年間で父から送り続けられた手紙を貢姫は大切に保存し、現在約200通が伝わっています。
本展では、直正が自らの言葉で綴ったこれらの手紙を初めてまとめて公開しました。娘の心身を案じる親心を包み隠さず伝え、佐賀の家族の近況をユーモアも交えて書き綴り、しばしば江戸まで佐賀の特産品も送りました。幕末の国内情勢や外国人観などの政治的思想まで、今まで知られることのなかった直正の「本音」が語られた23通を、雅趣あふれる料紙と直筆の書の魅力とともにご紹介いたしました。
展示風景
関連図書
出品目録
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