こがこくどうぞう
北島兵一筆 昭和初期
1幅 絹本着色 掛幅装 縦68.0cm 横40.8cm
古賀穀堂(1777~1836)は、寛政の三博士のひとり古賀精里の長男として生まれ、文化3年(1806)には藩校弘道館教授に任ぜられた儒学者。蘭学の必要性を早くから唱えるなど、10代藩主鍋島直正の人格・思想形成上もっとも影響を与えた。
文政2年(1819)、43歳の時に6歳の直正(幼名:貞丸)の御側頭、翌年に侍講(教育係)となり、儒学だけでなく歴代藩主の年譜や遺訓も学ばせた。日々立派に育ちゆく直正の様子を、成長ぶりが素晴らしく、これだけを楽しみにありがたく過ごしていると記した書簡も残る。直正もまた穀堂から受けた学恩を「海山の如し」と表現しており(漢詩集「超然閣稿」)、強い薫陶を受けたことがにじむ。
本品は10代藩主鍋島直正公生誕200年記念・第66回展「幕末佐賀 名君誕生」(平成26年5月19日~7月5日)に出品しています。
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