いぬはりこ
明治時代末期~昭和初期 鍋島紀久子 所用 (各)幅12.4cm 高 8.5cm
犬をかたどった張子の置物で、犬筥(いぬばこ)ともいう。犬が多産であることなどにあやかり、中世以降に出産時のお守りとして犬張子を用いる風があった。やがて江戸時代の婚礼道具にも用いられ、安産のお守りや幼児の息災祈願のために飾られた。本品は松竹梅や鶴、扇などで彩られた、雛道具としての犬張子。
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