1組 高さ 約13cm
明治時代 渡辺玉翁 作 11代鍋島直大夫人栄子 所用
十二支をあしらった装束を身にまとい、細やかに作り込まれた表情と、生き生きとした仕草で雅楽を奏でる五人囃子。収納箱に「東光斎 玉翁」という紙片が貼られていることから、雛市で賑わったことで知られる日本橋十軒店(じゅっけんだな)にあった渡辺玉翁の店で作られたものとわかる。明治20~30年代に撮影された雛壇飾りの古写真に確認されるため、廣橋家より11代鍋島直大公に嫁いだ栄子様ご所用ものと推定される。
本品は「鍋島家の雛祭り」展(平成28年2月11日~3月31日)に出品しています。