明治時代 鍋島栄子(11代鍋島直大夫人)所用
「鹿鳴館の華」と謳われ明治の社交界をリードした鍋島栄子(11代鍋島直大公夫人)のドレス。後腰を膨らませるバッスルスタイルは鹿鳴館時代に多くみられる。レースチュールの繊細な織り、刺繍された果実と葉の丸み、全体をまとめる柔らかく淡い色使いなどが優美さを漂わせている。鍋島家に出仕していた岡部トミが栄子夫人より拝領し、このたびご子孫から寄贈された。
本品は「鍋島家の新たな宝 ―徴古館新収蔵品初公開」展(平成27年5月11日~6月13日)に初出品します。