ことひきにんぎょう
明治時代末期~大正時代初頭 鍋島紀久子 所用 大木平蔵 作 高さ 18.5cm
静やかに箏を演奏する、端正な顔立ちの少女。桜が扇状に刺繡された緋色の着物に金襴を用いた帯、桜花の髪飾りなど春らしい装束を身にまとう。全長30.2cmの箏には琴柱が立てられ、ピンと張った弦は弾けば今にも音が聞こえてきそうなほど。
13代鍋島直泰夫人 紀久子様(朝香宮鳩彦王の第一王女)所用の雛人形で、作者は皇室関係の御用を受ける京都の老舗 丸屋(大木平蔵)。紀久子様の雛人形の多くは同店の作で、他にも有職雛や三人官女などが伝わっている。
本品は「鍋島家の雛祭り」展(平成30年2月11日~3月31日)に出品しました。