そめつけからくさぎょうようもんちらしようしょっき
大正~昭和時代 香蘭社
家紋を散らした、鍋島家特注の洋食器セット。各食器の縁には帯状の染付に白抜きで、鍋島家の家紋・杏葉紋を図案化して散らした唐草模様を表す。スープ鉢や果物台鉢、パン皿、肉皿、珈琲碗など多様ながらも、全体的にシンプルかつ統一感のあるデザインでまとめられている。
関東大震災以後、侯爵鍋島家の本邸となった渋谷・松濤の鍋島邸にて使用されていたもの。現存するだけでも肉皿は106枚あり、家紋入りの銀器やガラス器と共に大人数の食卓を彩ったであろう。
佐賀県有田町の老舗磁器メーカー香蘭社で製作された。
本品は「鍋島家伝来磁器展」(平成28年8月22日~11月12日)に出品しました。