公益財団法人鍋島報效会 徴古館
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能面 朝倉尉
のうめん あさくらじょう
朝倉尉とは、観世流や宝生流で用いられる庶民の老人役の面。鼻下・唇下・顎の髭や髪は全て植毛、上下の歯並びを見せる。頬骨は突起し、額の皺は山形の起伏を示す写実的な老相である。室町時代の応永年間に面を作ったと伝えられる福来(福来石王兵衛、越前一条の人)が領主朝倉家に仕えて尉面を献じたので、この名が伝えられたといわれる。弟子出目家二代目の面師・出目壽満の手になる極札によると、作者は十作中の福来石王兵衛正友であることが分かる。
室町時代福来面長20cm 面幅15cm
●「大名から侯爵へ ―鍋島家の華」(平成19年)
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収蔵品紹介