公益財団法人鍋島報效会 徴古館
〒840-0831 佐賀県佐賀市松原2-5-22
鍋島小紋裃
なべしまこもんかみしも
裃は武家の公服で、麻を正式とし、ひとえ仕立が一般的である。江戸時代、将軍家や大名家は裃に用いるための専用の柄を定め、他家にその使用を禁止したと言われている。これは留柄と呼ばれたが、佐賀藩では胡麻殻の断面と七曜を組み合わせた柄を用い、これを「鍋島小紋」とよんでいる。鍋島小紋柄を全面にあしらい、杏葉紋をあらわしたこの裃は10代鍋島直正が着用したものである。
江戸時代末期(19世紀)10代鍋島直正 伝来肩衣丈87.5cm 裄38.8cm 袴丈92.0cm
●「大名から侯爵へ ―鍋島家の華」(平成19年)
ページ上部へ戻る
収蔵品紹介