収蔵品紹介

刀 銘 肥前國住藤原忠廣 寛永七年八月吉日

かたな めい ひぜんこくじゅうふじわらただひろ かんえいしちねんはちがつきちじつ

肥前刀の祖である初代忠吉こと橋本新左衛門59歳の円熟期の名刀で、初代鍋島勝茂の佩刀と伝えられる。忠吉は龍造寺家のお抱え刀工橋本道弘の子で、慶長元年(1596)に京都の刀工・鐔工である埋忠明寿の門に入った。同3年佐賀に帰り藩主勝茂に抱えられ長瀬町で作刀にあたった。寛永元年に武蔵大掾を受領し、名を忠広と改め、姓を藤原とした。本刀の銘には「肥前國住藤原忠廣」とだけ打たれており「武蔵大掾」の受領銘が省略されているのは、藩主注文のためと考えられ、一般にこのような例は「献上銘」と呼ばれる。

寛永7年(1630)
初代忠吉(藤原忠広)
初代鍋島勝茂 伝来
長75.6cm 反り1.2cm

掲載図録

●「名刀と古文書の世界」第2版(H24年)
●「御城下絵図を読み解く」(H22年)


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