収蔵品紹介

梨子地松竹梅鶴亀蒔絵碁盤 碁笥添

なしじしょうちくばいつるかめまき えごばん ごけそえ

碁盤は将棋盤、双六盤とあわせて三面盤といい、婚礼調度に欠かせない遊戯具である。榧の木の一材の木口に端喰を組み、底の中央に響孔を開け、四隅に梔の実を象った脚を止める。側面は濃梨子地とし、池に波、土坡に鶴亀・橘に松竹梅といった、婚礼にふさわしいおめでた尽くしの吉祥模様があらわされる。所用者不明ながら、空間の各所に丸に違鷹羽紋が散らされることから、この紋を用いる大名家にゆかりの調度であろう。同意匠の碁笥が付属する。

江戸時代中期


竪45cm 横40.2cm 高24.5cm

掲載図録

●「大名から侯爵へ ―鍋島家の華」(平成19年)


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