枇杷色唐銅尻張形水次

枇杷色唐銅尻張形水次

びわいろからかねしりはりがたみずつぎ

 

水次は席中に置かれた釜や水指に水を補給するための器で、水注とも書く。枇杷色を呈した唐銅製で、注口と提手がつき、その名の通り尻の張った形態をしている。箱書により御釜師・名越弥五郎が文化7年(1810)に制作したことがわかる。名越弥五郎は初代(家昌/?~1629)が江戸初期に京都の釜師名越家から分家して江戸名越家をおこし、以後代々、弥五郎を称している。10代佐賀藩主鍋島直正が佐賀城下郊外に設けた別邸の神野御茶屋で用いた御道具のひとつ。

文化7年(1810年)
名越弥五郎

高さ23.7cm 口径11.0cm 胴径18.8cm


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