江戸時代、将軍家や各地の諸大名たちは婚姻関係を結ぶことで他家との関係性を強めていきました。鍋島家も将軍家をはじめとした徳川一門や上杉家、宇和島伊達家、鳥取池田家など各地の大名家と縁戚関係を結び、その広さは日本全国に及びます。現代でも、鍋島家から嫁いだお姫さま縁の品々がその地域の歴史や文化を伝える資料として大切にされています。
本展覧会では、佐賀と他の地域とのご縁をつないだお姫さまたちについて、徴古館に伝わる資料をひも解きながらご紹介しました。ご覧になった方にとって、本展覧会がいろいろな地域の方とのお話のきっかけになるような展覧会となりました。
本展で展示した古文書※を例題として、くずし字の見方を解説したミニリーフレット「くずし字を読んでみよう!」を配布しました。
※ (1) 鍋島勝茂覚(神代直長宛て) / (2) 鍋島直正宛て島津斉彬書簡