幕末佐賀藩を率いた10代藩主鍋島直正公。その生誕200年にあたる平成26年から銅像再建に向けた募金活動の結果、平成29年3月には佐賀城二の丸跡にその英姿が甦ることとなりました。銅像は直正公個人を顕彰するとともに、藩の歴史を象徴する存在となることでしょう。
幕末佐賀藩は長崎港の警備に最も力を注ぎ、強大な軍事力を背景に雄藩へと駆け上ります。その原動力は、直正公の圧倒的なリーダーシップと藩士たちの働きでした。
本展では、藩内の融和を目指した直正公と、その意を受けて動いた家老たちについて、嘉永6年(1853)頃までの長崎警備を中心にご紹介しました。
*「家老たち」とは …佐賀藩では、小城・蓮池・鹿島の三家をはじめ、親類(4家)・親類同格(4家)・家老(6家)・着座などの家格が設けられていました。狭義の「家老」は親類同格と着座の間の家格の家々を指しますが、本展では広く着座以上の大身家臣(重臣)を指す呼称として用いています。
図録 |
|
図書に関するお問合せ・ご注文は、 |
鍋島直正像 |
鍋島茂真(安房)像 〈パネル〉 |
清陰君拝鞍鐙奉賀文 |
||
静春堂賞花(直正書) 佐賀城本丸歴史館所蔵 |
多布施公儀石火矢鋳立所図 |
鍋島直正和蘭船乗込図 |
||
佐賀城本丸差図 |
蒸気車雛形 |
蒸気船雛形(外輪船) |
||
直正公譜 |
弘化二巳年総着到 |
御目通并公用諸控 |
||
古川松根筆記 |
四郎島御台場図 |
野人亭稿(鍋島直正漢詩集) |
||
惣番秩禄 |
西肥聞書 |
私記(池田半九郎日記) |
||
奉賀国宰清陰君 世賜徽章序并詩頌 |
白帆注進外国船出入注進 |
※特記のないものはすべて公益財団法人鍋島報效会所蔵