13代鍋島直泰夫人で明治天皇の孫にあたる紀久子様が平成元年に亡くなられてこの年で20年を迎えたのを機に開催しました。ご実家である朝香宮家に伝来した資料の一部は、紀久子様の婚礼調度として、またご両親の形見分けとして鍋島家にもたらされました。本展ではこの朝香宮家伝来資料のうち、ご一家が慶事の際に明治・大正・昭和の歴代天皇家より拝領したもの、国内各地の旅先で献上されたものなど、さまざまな「贈りもの」を紹介しました。
【39件65点(うち33件が初公開)】/財団法人鍋島報效会 所蔵
第1章 朝香宮鳩彦王・允子妃の結婚祝い
4601 銀製花鳥文花盛器 1口 明治43年 陸軍高等官一同より朝香宮鳩彦王へ
4602 銀製四君子彫刻茶器一式 28点 明治43年 公爵島津忠濟・田鶴子夫妻より朝香宮允子妃へ
4603 青銅寿老人置物 1基 明治43年 侯爵 鍋島直大より朝香宮鳩彦王へ
第2章 皇室・宮家からの御下賜
4604 銀製狆棚飾 1基 明治44年 明治天皇より朝香宮允子妃へ
4605 菊御紋付桜模様七宝花瓶 1口 明治45年 明治天皇・皇后両陛下より朝香宮允子妃へ
4606 秋の収穫 1幅 大正5年 貞明皇后(大正天皇妃)より朝香宮家へ
4607 銅製筧に雀置物 1基 大正6年 大正天皇・皇后両陛下より朝香宮允子妃へ
4608 巌に双鶏置物 1基 大正7年 大正天皇より朝香宮允子妃と子供
4609 牙彫双鶏置物 1基 大正7年 大正天皇より朝香宮第一王女紀久子へ
4610 木彫瓢に雀置物 1基 大正9年 大正天皇・皇后両陛下より朝香宮鳩彦王へ
4611 鵞鳥置物 1基 昭和10年 貞明皇后より朝香宮鳩彦王へ
4612 木彫堆朱牡丹彫六角飾台 1基 大正2年 大正天皇・皇后両陛下より朝香宮鳩彦王へ
4613 桜樹に鳥蒔絵文庫 1合 大正5年 貞明皇后より朝香宮允子妃へ
4614 銅製波模様花瓶 1口 大正8年 貞明皇后より朝香宮鳩彦王へ
4615 黒漆塗螺鈿菊模様衣裳盆 1枚 大正11年 皇太子(のちの昭和天皇)より朝香宮允子妃へ
4616 竹篭筒花入 1口 昭和16年 香淳皇后(昭和天皇妃)より朝香宮鳩彦王へ
4617 梨子地扇面蒔絵硯箱 1合 大正6年 大正天皇より朝香宮允子妃へ
4618 梨子地扇面蒔絵料紙箱 1合 大正6年 大正天皇より朝香宮允子妃へ
4619 菊御紋入菊花蒔絵手箱 1合 大正11年 貞明皇后より朝香宮鳩彦王
4620 黄銅製耳木菟形壷 1口 昭和8年 秩父宮家より朝香宮鳩彦王
4621 野尻湖秋景図 1面 昭和11年 秩父宮家・高松宮家・三笠宮家より朝香宮第二王子正彦王へ
第3章 朝香宮鳩彦王の各県視察
4622 常山焼竹象嵌花瓶 1口 大正5年 佐渡・三浦常山より朝香宮鳩彦王へ
4623 硯 1面 昭和12年 滋賀・堀野善次郎より朝香宮鳩彦王へ
4624 木彫堆朱唐人模様硯箱 1合 昭和14年 仙台市長より朝香宮鳩彦王へ
4625 竹製手付盛篭 1口 昭和14年 大分県知事より朝香宮鳩彦王へ
4626 木彫生地塗丸盆 1枚 昭和14年 宮崎県知事より朝香宮鳩彦王へ
4627 天平釜 1合 昭和14年 岩手県知事より朝香宮鳩彦王へ
4628 丸釜 1合 昭和14年 盛岡市長より朝香宮鳩彦王へ
4629 大理石花台 1基 昭和15年 山口県知事より朝香宮鳩彦王へ
4630 色絵梅花散文菊花形皿 1枚 昭和19年 佐賀内庫所より朝香宮鳩彦王へ
第4章 海外からの贈りものと新邸落成祝い
4631 釉下彩藤花文大花瓶 1口 大正11-14年ヵ フランス大統領より朝香宮鳩彦王
4632 木彫蟷螂瓢箪文硯箱 1合 昭和2年 台中州知事より朝香宮鳩彦王へ
4633 銀製雷文鼎 1口 昭和10年 満州国皇帝より朝香宮鳩彦王へ
4634 ガラス製大花瓶 1口 昭和8年 子爵 相馬孟胤より朝香宮家へ
第5章 朝香宮第一王女 紀久子の結婚祝い
4635 黒漆塗竹に雀蒔絵短冊掛 1面 昭和6年 貞明皇后より朝香宮第一王女紀久子へ
4636 農具に小禽置物 1基 昭和6年 貞明皇后より朝香宮第一王女紀久子へ
4637 梨子地稲穂蒔絵硯箱 1合 昭和6年 香淳皇后より朝香宮第一王女紀久子
4638 紅梅小禽図 1幅 昭和6年 川合玉堂より朝香宮第一王女紀久子へ
4639 嵯峨文庫 1合 昭和6年 長谷川久四郎・千代子より朝香宮第一王女紀久子へ