平成26年2月15日(土) ~ 3月31日(土)
徴古館では、例年侯爵鍋島家の明治・大正・昭和期の歴代夫人が愛しんだおひなさまを展示しています。今年は、鍋島家から嫁いだ梨本宮伊都子さまをはじめとする、ご親戚で代々大切に受け継がれてきた鍋島家ゆかりのおひなさまが特別展観できる運びとなりました。
伊都子さまは、明治15年2月2日、駐伊特命全権公使の旧佐賀藩主鍋島直大・栄子夫妻の娘としてイタリアの都で誕生し、明治33年梨本宮守正王に嫁して宮妃となられました。
伊都子さま所用のおひなさまには、初代永徳斎渾身の作である次郎左衛門雛(世田谷美術館所蔵)や葵紋付雛道具など、祖母・筆姫(10代藩主鍋島直正公 継室)から譲り渡された多数の品、梨本宮妃となられたのち皇室より拝領された御所人形や毛植人形、ご自身で収集された人形などが残されていますが、これらと あわせて、伊都子さまの長女方子さま(李王家へ嫁ぐ)、二女規子さま(廣橋家へ嫁ぐ)、規子さまの長女樹勢子さまの雛飾りも展覧いたしました。
本展でご紹介するおひなさまは、廣橋家はじめ、ご親戚の皆様のご厚意により徴古館での展観が叶いました。初公開の品々を通じて、梨本宮家・廣橋家をはじめとした家々と鍋島家とのゆかりを感じて頂ければ幸いです。
展示風景
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