佐賀を代表する特産品である色絵磁器は、佐賀藩主鍋島家とともに始まりました。鍋島家には、初代藩主・鍋島勝茂の御道具として、中国・景徳鎮の色絵祥瑞大皿と、これを手本に忠実に写した有田焼の大皿が一対で伝来しました。これは、藩主勝茂のもと、中国磁器を手本に有田で色絵技術が開発されたことを物語っており、やがて日本磁器の最高峰と謳われる鍋島焼が生み出されていきます。
二枚の大皿は、その出発点を示す記念碑的な作品として、今年6月に重要文化財に指定されました。本展では、この大皿の重要文化財指定と徴古館再開15周年を記念し、鍋島家に伝来したさまざまな時代や産地の陶磁器の名品をご紹介しました。
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*印はパネル展示/法量の単位はセンチメートル
1 色絵山水竹鳥文輪花文大皿(色絵祥瑞) 1枚 江戸時代前期 中国・景徳鎮製
2 色絵山水竹鳥文輪花文大皿 1枚 江戸時代前期 肥前・有田製
3 色絵茶碗(流水文碗) 台共 1組 江戸時代前期 肥前・岩谷川内窯
4 色絵茶碗(瑠璃地桜花散らし文) 台共 1組 江戸時代前期 肥前・岩谷川内窯
5 色絵椿文輪花大皿 1枚 江戸時代前期 肥前・岩谷川内窯
6 色絵椿文輪花大皿 1枚 江戸時代前期 肥前・岩谷川内窯
7 色絵葛竹垣文皿 10枚 元禄・宝永年間頃 鍋島藩窯(盛期)
8 青磁赤絵唐草花文輪花皿 5枚 江戸時代中期 鍋島藩窯
9 染付桜花文皿 8枚 江戸時代中期 鍋島藩窯(盛期)
10 染付大根文変形小皿 4枚 元禄・享保年間頃 鍋島藩窯(盛期)
11 染付松笠文木瓜形皿 2枚 江戸時代中期 鍋島藩窯
12 染付筍文輪花皿 4枚 江戸時代前半 鍋島藩窯(盛期)
13 染付雲龍文輪花皿 1枚 江戸時代中期 鍋島藩窯
14 染付金魚文舟形皿 26枚 江戸時代中期 鍋島藩窯
15 染付菊文角皿 1枚 江戸時代後期 鍋島藩窯
16 染付蝶文牡丹形皿 2枚 江戸時代末期 鍋島藩窯
17 青磁皿 9枚 江戸時代中期 鍋島藩窯
18 青磁麒麟置物 1点 江戸時代中期 鍋島藩窯
19 染付松竹梅文大壷 1口 江戸時代中期 鍋島藩窯
20 染付鯉滝登図皿 10枚 享保11年 有田製
21 明三彩盤 2枚 明時代 中国・華南産
22 青磁陽刻唐花唐草文掛花入 1口 明時代 中国・龍泉窯
23 青磁獅子紐三足香炉 1合 明時代 中国・龍泉窯
24 青磁水指 代蓋・網袋添 1合 元時代末期~明時代初頭 中国竜泉窯
25 阿蘭陀焼小壷 牙蓋共 1合 オランダ製
26 青磁算木文三足香炉 1合 明時代 中国・龍泉窯
27 染付唐人文筆洗 1基 明時代(万暦年間) 中国・景徳鎮製
28 禾目天目茶碗 1口 元時代~明時代 中国・建窯
29 井戸茶碗 銘栄城 1口 李朝時代前半 朝鮮製
30 呉器茶碗 銘嵯峨野 1口 李朝時代中期 朝鮮製
31 青磁象嵌筒形茶碗 1口 高麗時代~李朝時代初頭 朝鮮製
32 瀬戸唐津茶碗 1口 江戸時代前半 瀬戸製ヵ
33 染付山水楼閣文茶碗 1口 江戸時代前半 有田製
34 色絵杏葉紋入梅樹文平碗 1口 江戸時代前半 京焼
35 鉄絵染付大根文茶碗 1口 江戸時代中期 尾形乾山
36 色絵菊梅樹文貼付透彫鳥篭 1基 明治時代初頭頃 大川内焼ヵ
37 染付菊文透彫香炉 1対 明治時代~大正時代頃 三川内焼
38 色絵籠目貼付龍文香炉 1合 明治時代初頭頃 三川内焼ヵ
39 色絵琴高仙人文鉢 1口 大正14年 10代今泉今右衛門
40 釉下彩藤花文大花瓶 1口 1911年 フランス・セーブル製
41 色絵金彩菊竹文花瓶 1対 明治時代後期~大正時代 深川製磁製
42 染付金魚文三足鉢 1口 明治時代中期 香蘭社製
43 色絵小手毬文三足輪花皿 1枚 明治時代後期~大正時代 深川製磁製
44 深川製雛道具 4組(40点) 明治時代 深川製磁製
45 色絵草花文洋食器セット 1式 明治2年~20年代 有田大樽窯・平林伊平
46 杏葉紋透し花瓶 1対 明治25年 棣華堂・伍平製
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