収蔵品紹介

鍋島直正和蘭船乗込図

なべしまなおまさおらんだせんのりこみず

天保15(1844)年7月2日、オランダ国王の開国を勧告する国書を携えた使節船パレンバン号(軍艦)が長崎に入港した。長崎警備の重要性を認識していた10代鍋島直正は「後のため、かの船中を委(くは)しく見置給ん」と長崎奉行に掛け合い、9月19日にパレンバン号に乗込み視察を行った。その様子を直正の側近であり視察の御供をした古川松根が18図にわたって記録した絵巻物。本図は二段目にある将官の座敷に入り、将官コープスとカピタンからテーブル一杯に銘酒や菓子等の饗応を受けている様子を描いており、中央の赤い袴の人物が鍋島直正である。直正一行は船内各所を見学の後、石火矢(大砲)の操作を見学し、砲術について種々質問を行い、満足のいく視察であったという。

弘化元年(1844年)
古川松根(1813-1871)

竪30.0cm 横1389.5cm

掲載図録

●図録「蒸気軍艦を入手せよ!!」(平成27年)


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