収蔵品紹介

瀬戸唐津茶碗

せとからつちゃわん

箱書には「せと唐津茶碗 高麗茶碗 脇手」とある。「高麗茶碗」とは高麗茶碗の写し、という意味で、「脇手」は本流ではないことを意味する。そば形の碗で、長石を主とすると思われる釉薬が白色にかかり、見込には目跡が4個ある。砂目積みの特徴は朝鮮や唐津に特有のものだが、唐津の砂目は茶色ではなく白である。また削られることにより内側が盛り上がる高台の処理は瀬戸に特有のものである。このため、高台の内側が盛り上がり、しかも砂目積みの跡があるこの茶碗は産地が特定しにくい。

江戸時代前半
瀬戸ヵ

高5.8cm 口径13.7cm 高台径5.4cm

掲載図録

●図録「鍋島家伝来陶磁器名品展」(平成25年)


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