収蔵品紹介

紫檀製獅子牡丹蒔絵煙草盆

したんせいししぼたんまきえたばこぼん

煙草盆は炭火を入れる火入れ、吸殻を捨てる灰吹き、煙管をのせる支えや刻み煙草を入れる引き出しなどを備えたコンパクトな喫煙セット。これは紅木紫檀製、抽斗付き箱形の提煙草盆で、上部の四周に卍形透彫りの高欄を巡らす。左右には牡丹唐草線刻の受金具に雷文繋ぎ線刻の銀製提手を止め、中央に牡丹唐草を透彫りした火舎を乗せた提手付きの円筒形の火入れを納める。正面に牡丹花、左右側面に雌雄の唐獅子を、背面には噛み合う二頭の唐獅子を、それぞれ付立風の輪郭線で表している。箱書により10代鍋島直正から夫人の筆姫へ、さらに息子の11代直大から直大夫人の栄子へ伝えられたことが分かる。

江戸時代後期

鍋島栄子  伝来
奥行18cm 幅18cm 高19cm

掲載図録

●「大名から侯爵へ ―鍋島家の華」(平成19年)


掲載図録はこちら(●「大名から侯爵へ ―鍋島家の華」(平成19年))

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