収蔵品紹介

三行書

さんぎょうしょ

10代鍋島直正の書。「直正公詩集」(当会所蔵)は慶応元年(1865)から亡くなる前年の明治3年(1870)までの詩作110首を収載したもの。同詩集中の「十可山房雑書」(慶応元年の詩作)の題10首の内3首目に「昏鐘響歇掩巌扉 風送桂香薫葛衣 霓林秋色凉如洗 一片軽舟載月歸」がある。この三行書には「録舊製 茶雨」とある。箱書の「慶應二寅十二月 齊正公御筆  田中氏」とあわせて、旧製とは、慶応元年に詠んだ漢詩を慶応2年に揮毫したということを指す。茶雨は直正の号のひとつ。

慶応2年(1866年)
鍋島直正
10代鍋島直正  伝来
竪107.8cm 横52.9cm


  • 収蔵品トップへ
  • 収蔵品一覧へ
  • 前の収蔵品へ
  • 次の収蔵品へ

ページ上部へ戻る